森元大使着任のご挨拶
この度、スウェーデン駐箚新任大使として着任致しました森元誠二です。私にとってスウェーデンの地に暮らすことは初めての経験ですが、日本とは長い交流と友好の歴史を有するこの国に在勤し、この国の豊かな自然、高度に発展した国家の仕組み、個性あふれる人々の考え方を学ぶ機会を得ることは大変光栄です。
日本にとってスウェーデンは、高度の社会福祉、充実した教育制度、男女の機会均等など学ぶべき点が多いのですが、スウェーデンは発達した研究、科学、先端技術の国としても著名であり、我が国ともこういった分野で緊密な協力関係が見られます。スウェーデンの優れた科学技術を象徴するものにノーベル賞の存在がありますが、近年、とみに日本人受賞者が世界の話題を賑わすことが多いことは喜ばしい限りです。一方、スウェーデンにおいても日本に対しては、伝統文化を保持する一方で優れた科学技術の先進国であることや、世界的に人気を博すポップカルチャーに象徴されるユニークな現代文化を有する国として好意的な認識がもたれていると理解しています。
日本とスウェーデンとの間には、相互の親愛と尊敬に裏打ちされた皇室・王室の関係が存在します。天皇皇后両陛下は、2000年と2007年の二度にわたってスウェーデンをご訪問されていますが、近年の例でも2010年に皇太子殿下がヴィクトリア皇太子殿下御成婚、また、2013年6月に高円宮妃殿下がマデレーン王女殿下御成婚の折にそれぞれスウェーデンをご訪問されています。カール16世グスタフ国王陛下は既に10回以上も我が国を訪問されている親日家でいらっしゃいますが、ご家族の皆様も種々の機会を捉えて訪日されています。このような皇室・王室間の友好親善は両国関係全体を支える強固な基盤となっています。
近年、地方自治体レベルにおいても様々な姉妹都市交流が活発に行われています。中には、最近25周年を記念した北海道の当別町とレクサンド市、枝幸町とソレフテオ市のように、長きにわたる交流を誇る姉妹都市関係も見られます。在任中には、ぜひスウェーデンの地方都市もできるだけ多く訪問をし、地方レベルでの連携を深めることによって、両国間の関係の幅と奥行を広げていきたいと祈念しています。
現在スウェーデンには、北欧諸国内最大の約3200人の在留邦人がいらっしゃいます。今日のスウェーデンにおける日本のプレゼンスの多くは、当地の社会に溶け込み、医療、福祉、文化、経済など多方面でご活躍されている皆様に依拠しているところも大きく、改めて敬意を表したいと思います。大使館と致しましても皆さまのお役に立てるよう、益々サービスの向上を目指して参ります。
日本とスウェーデンは、来る2018年に日瑞外交関係樹立150周年記念という二国間関係における節目の年を迎えます。政治経済、安全保障、文化、教育などあらゆる分野において両国関係全体を深めるべく、日本国大使として微力を尽くして参る決意です。皆様の暖かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
森元誠二
特命全権大使
2013年11月、ストックホルム
