駐スウェーデン日本国特命全権大使

駐スウェーデン日本国特命全権大使
水越 英明
新年あけましておめでとうございます。駐スウェーデン日本国大使の水越英明(みずこし・ひであき)です。昨年10月24日に前任地のスリランカからストックホルムに着任し、11月14日に国王陛下に信任状を捧呈し、特命全権大使としての活動を開始しました。
その直後の12月3日~5日にクリステション首相が日本を訪問し、石破総理大臣と首脳会談を実施すると共に、両首脳が、戦略的パートナーシップに関する共同声明を発出しました。これは、長きにわたる日・スウェーデン間の友好関係を基礎に、外交・安全保障、貿易・投資、科学・技術及びイノベーション、環境、人的交流といった幅広い分野における両国間の協力を推進していくことを具体化した文書です。
日本とスウェーデンは、1868年に外交関係を樹立して以降、皇室と王室の交流を始め、様々な分野で関係を深めてきました。また、両国は、法の支配、自由、民主主義、人権といった基本的価値を共有する同志国です。今後、戦略的パートナーシップを弾みとして、二国間関係を一層発展させていきたいと考えております。
本年は、両国間の直行便の就航や、これに伴い予想される双方向での観光促進などを通じ、日本とスウェーデンの距離がさらに近くなることが見込まれます。
また、4月から大阪・関西万博が開催されます。スウェーデンは、「北欧館」のために積極的な役割を果たしています。5月14日はスウェーデンのナショナル・デーであり、この日を中心としてスウェーデンから日本への要人の訪日も期待されます。クリステション首相の訪日から間を置かずして万博という両国関係を促進する好機が訪れるのは大変喜ばしいことであり、当館としても貢献して参ります。
さらに、昨年12月4日には、日本の伝統的な酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録されました。既に登録されている日本食と併せた食文化の交流の促進も期待されます。
スウェーデンには多くの在留邦人の方々がいらっしゃいます。また、ビジネス、観光、学術、人物交流の拡大に伴い日本から多くの方々がスウェーデンを訪問されています。当館としても邦人の皆様が安心して当地に滞在できるよう、適時の情報発信を含む安全面での支援などの領事事務の円滑な実施に努めて参ります。また、皆様に、大使館が開かれた、アクセスしやすい場所であると感じていただけるよう、引き続き努力して参ります。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月
駐スウェーデン日本国大使 水越英明