大使室から

令和4年3月10日
駐スウェーデン日本国大使  能化 正樹

駐スウェーデン日本国大使
能化 正樹

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着任のご挨拶

在スウェーデン日本国大使館ホームページをご覧の皆さん、こんにちは。11月15日に駐スウェーデン日本国大使として着任しました、能化正樹(のうけ・まさき)です。

スウェーデンはこれまで3度訪問したことがあります。最初は、私がフランスに留学していた1984年のことで、美しい自然と街並みに魅了されました。次は、スウェーデンが初めてEU議長国を務めた2001年に、EUを担当する外交官としてスウェーデンを2度訪れました。そして今回、2023年前半にスウェーデンが3度目のEU議長国を務めることになっており、スウェーデンの国際的なプレゼンスがさらに高まり、日本との政治対話の重要性も増す時期に、日本大使としてスウェーデンに赴任できたことには何かの縁を感じており、大変嬉しく思っております。

日本とスウェーデンは、1868年に外交関係を樹立して以降、皇室と王室の交流をはじめ、政治や経済、また学術などの幅広い面で交流関係を深めてきました。2021年は、東京オリンピック・パラリンピック大会が開催され、スウェーデンからも多くのトップアスリートが日本を訪問し、活躍しました。さらに、両国は、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有し、互いに多くを学び合えるパートナーとしても良好な関係を発展させてきております。

近年は、社会保障協定や日EU・EPAを通じた経済関係の強化等を通して、日本とスウェーデンの経済や貿易関係の発展と拡大が特に期待されています。私としましても、日系企業が更にスウェーデンに進出できますよう力を尽くす所存です。

日本は現在、環境、エネルギー、デジタル化、そしてインフラなど様々な面で技術革新に力を入れていますが、イノベーションを重視しているスウェーデンとの協力や交流が、これから益々重要になってくると考えております。両国は、経済、気候変動、デジタル等幅広い分野で二国間関係を一層強化していくことで一致しており、スウェーデンから日本が学べることは、大変多いと思います。日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を経て、両国で相互に高まった関心を梃子に、こうした多くの分野での協力と交流を更に推し進め、両国の絆をより強いものにしていきたいと考えております。

最後に、未曾有のコロナ禍により、邦人保護の重要性はこれまでにも増して高まっています。その使命を改めて肝に銘じ、邦人の皆様が安心して当地に滞在できますよう、皆様の安全面を含めた支援や領事事務の円滑な実施に引き続き努めてまいりたいと思います。皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2021年11月

駐スウェーデン日本国大使
能化 正樹