天皇誕生日祝賀レセプションの開催
令和6年2月22日


2月22日、大使公邸において天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。
カール=オスカル・ボリーン民間防衛大臣を含むスウェーデンの政府高官や国会議員に御臨席いただいたほか、ビジネス・文化・学術等各分野を代表する多くのの方々が出席しました。
冒頭、スウェーデンと日本の国歌生演奏・独唱に続いて、能化大使が挨拶しました。まず、天皇陛下が64歳のお誕生日を迎えられることに祝意を述べ、スウェーデン王室と皇室の友好関係についてスウェーデン語で述べました。
続いて、能登半島地震に対してスウェーデン政府・国民から寄せられた多くのお見舞いの言葉に感謝の意を表し、災害対策を含む危機対応について互いに学び合うことは重要である旨述べました。
また、日本が昨年G7議長国を務め、また昨年から国連安全保障理事会非常任理事国を務めていることに触れた上で、2日後にロシアのウクライナ侵略から2年を迎えるに当たり、ロシアの侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、力による一方的現状変更は断じて受け入れられない、日本は強力な対ロシア政策とウクライナ支援を継続する、2月19日に日・ウクライナ経済復興推進会議を東京で開催したように日本はウクライナと共にあり続ける、日本は人間の尊厳を基礎として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を一層促進していく旨述べました。
また、昨年7月のNATO首脳会合における日スウェーデン首脳会談を始めとする、昨年以来続く日・スウェーデン間の首脳、閣僚間の緊密な交流に触れ、日本はスウェーデンのNATO加盟という歴史的決断を支持する旨述べました。
本年1月の上川外務大臣のスウェーデン訪問について、上川大臣が、北極、ジェンダー平等、科学技術、防衛を柱とする北欧諸国に対する日本の外交イニシアティブを発表したこと、こうした北欧諸国との協力は、特に本年スウェーデンが北欧閣僚理事会、北欧協力(N5)及び北欧・バルト協力(NB8)の議長国を務めていることを踏まえれば、日スウェーデン二国間関係を補完するものとして有意義である旨述べました。
また、日スウェーデンでは、大学間交流を始めとする学術交流、グリーン技術を始めとするビジネス関係も顕著に進展していることに触れ、日本政府観光局(JNTO)ストックホルム事務所の開設を含む両国間の人的往来の活発化、そして最後に、2025年4月の大阪・関西万博における北欧館の出展へのスウェーデンの参画に期待を表明しました。
続いて、ボリーン民間防衛大臣から、祝賀の挨拶、様々な分野で進む日・スウェーデン関係の深化を歓迎する旨が述べられ、日本のウクライナ支援に敬意を表されました。。
今回のレセプションでは、当地日系企業による製品・サービスに関する企業展示を行ったほか、大阪万博、日本観光の展示等を行い、出席者からは好評を得ました。また、被災地のものを含む日本酒や日本産ワイン、和食を楽しみながら、多面的な角度からの我が国の魅力に触れてもらう良い機会となりました。