平成26年7月11日(金)~7月12日(土)
スウェーデンにおける日本の次世代超音速機開発と森元大使のキルナ訪問
7月11日から7月12日まで、森元大使は日本とスウェーデンの科学外交推進のためキルナ市を訪問し、北極圏における科学研究・産業活動の視察を行いました。
11日はスウェーデン宇宙物理研究所(IRF)を訪問し、北極圏における宇宙研究の概要について二穴喜文研究員から説明を受けました。
次いで訪問したキルナ市郊外にあるスウェーデン宇宙公社(SSC)エスレンジ宇宙センターでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がエスレンジの広大な野外実験施設で実施する超音速機の実証試験(D-SENDプロジェクト)の準備状況について説明を受けるとともに、実験機を視察しました。試験は昨年夏に続いて行われるもので、実験機からの衝撃波(ソニックブーム)を計測することにより、次世代超音速機開発に必要とされるデータがここで収集されます。
12日は国営鉱山会社LKABを訪問し、キルナ鉱山の視察を行いました。同鉱山では1900年頃から開発が行われ、ヨーロッパにおける鉄鉱石産出量の約90%を生産していますが、キルナ市街地の地下に伸びる鉱脈での生産を継続するために、今後数十年かけて街の大半を郊外に移転するという壮大な計画が進行中です。廃坑を利用してシイタケの生産を行っているというユニークなプロジェクトについても説明を受けました。
![]() 宇宙物理研究所(IRF)訪問 | |
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エスレンジ宇宙センター訪問 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の超音速航空機実証試験(D-SENDプロジェクト) | |
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LKAB訪問(左:キルナ鉱山内部、右:キルナ市及び鉱山の外観) |