令和7年度外務大臣表彰の公表
8月28日(木曜日)、外務省より令和7年度外務大臣表彰の受賞者が発表されました。外務大臣表彰は、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている関係者の中から特に顕著な功績のあった個人および団体に贈られるもので、今年度は173個人、58団体が表彰されます。スウェーデンからは、下記の2個人、1団体が受賞されることとなりました。
各受賞者・団体の対日功績
1. ストックホルム日本人会

ストックホルム日本人会は昭和49年にストックホルムに在留邦人と地域社会との融合や日本文化の啓蒙を目的として設立されました。翌年にはストックホルム日本人補習学校の前身となるクラスを発足させ、在留邦人子女の教育に大きな役割を果たしてきました。また、日本や日本文化に関心のある現地の人々の入会も受入れ、現地社会との友好親善に尽力している他、同会とストックホルム市が共催し王立公園にて開催される「桜まつり」は、武道演武や着物ショー、和楽器演奏等の日本文化に触れられる機会として約一万人の集客を誇り、日本文化の普及と相互理解の促進に貢献しています。
2. 佐藤公美氏

佐藤公美氏は平成9年にスウェーデンに移住して以降、ストックホルム剣道連盟協会等において剣道の指導を行ってきました。平成15年からは15年間に亘り、剣道スウェーデン代表チームの監督を務め、平成28年には同国を欧州大会で14年ぶりのメダル獲得(銅メダル)に導きました。代表チームの監督を退いてからも同地で剣道の指導を続けている他、欧州各地で開催される大会の審判としても活動する等、スウェーデン及び欧州における剣道の普及に尽力されてきました。令和6年にはスウェーデン及び欧州の剣道レベル向上への功績をたたえられ、スウェーデン剣道連盟より「教士」の称号を授与されました。
3. 八幡敬子氏

八幡敬子氏は、昭和48年にスウェーデンに移住後、日本とスウェーデン両国の姉妹都市交流の促進に尽力してきました。昭和56年から平成8年にかけて、旭川市とモーラ市との交流において公式訪問団の調整および通訳を担当されました。昭和62年から居住地レクサンド市と姉妹都市提携を結んだ北海道当別町との交流にボランティアとして関わり、平成4年から平成21年まで両市町間の国際交流連絡員として訪問団の通訳・調整役を務めました。また、平成3年に姉妹都市提携を結んだレトビック市と滋賀県湖東町(現・東近江市)との交流にも携わり、25年にわたり両国の架け橋として貢献されてきました。